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【おしえて‼まいけるさん】電気代の節約と「アンペア」の基礎知識

 

みなさん、こんにちは。電力会社のしくみを知り尽くした みんな電力のお助けキャラ、まいけるさんです!

 

毎月の電気代に影響する「契約アンペア数」。たくさん電気を使ってブレーカーが落ちた経験を連想する方もいらっしゃることでしょう。なんとなくは知っていても、“アンペア”という言葉の意味自体はよくわからない……という方も多いのではないでしょうか。この記事では、アンペアの基礎知識や、正しい契約アンペア数の選び方をご説明します。

 

そもそもアンペアってなんだろう?

 

「アンペア」は、電気が流れる量の大きさを表す単位で、「“同時に”どれだけたくさんの電気を流せるか」の指標と言い換えることができます。
なお、多くのご家庭はアンペアによる電力契約ですが、一部、アンペア契約でない家庭や、アンペア数による段階を設けていない電力会社もあります。検針票や電気料金のお知らせに「○○A(アンペア)」と記載されているか、確認してみましょう。

 

■電力会社と契約する時に決める「契約アンペア数」とは

 

それでは、アンペアは電気代とどのように関係しているのでしょうか?

アンペア=同時に流せる電気の量ですから、契約アンペア数が高ければ高いほど、同時に使える電気の量は多くなります。そこで契約アンペア数以上の電気を使ってしまうとブレーカー(アンペアブレーカー)が落ちて電気がつかえなくなってしまいます。一度にたくさんの家電を使うご家庭では、高い契約アンペア数が必要になるわけですね。

 

一方で、電力料金の基本料金は、契約アンペア数によって決まります。例えば東京電力では、契約アンペア数ごとの基本料金を、次のように設定しています。

 

 

この表をご覧になって、「毎月の料金が数百円も変わるなら、契約アンペア数は低いものを選んだほうがいいってこと?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。たしかに節約の観点で言えば、そうとも言えます。しかし必要以上に契約アンペア数を下げてしまうと、ブレーカー(アンペアブレーカー)が頻繁に落ちるなど、生活が不便になってしまう恐れもあります。そのため契約アンペア数は、「高すぎず低すぎず、過不足のない」、適切なものを選ぶことが重要です。

 

「生活に必要なアンペアの計算方法」適切な契約アンペア数を知って節約に繋げよう

 

ここからは契約アンペア数の正しい選び方や、ご家庭ごとの目安を、詳しくご説明していきます。しかし、まずはその前提として、アンペアの計算方法を確認しておきましょう。

と言うのも、ある家電を動かすのに必要な電気の量を表す時には、通常ワット(W)という単位が使われます。家電本体や取扱説明書に「○○W」と記載されているのが見たこともあると思います。そのため契約アンペア数を考えるうえで、このワットをアンペアに直す作業が必要になるのです。要点だけを簡単にご説明しますので、数学や理科は苦手……という方もご安心ください。

 

■計算方法は「100W(ワット)=1A(アンペア)」と覚えよう

 

まず家の適正アンペア数を知りたい時は、「100W(ワット)=1A(アンペア)」という事を覚えたら大丈夫です。
・200W = 2A
・1000W = 10A 
・2500W = 25A
となります。大体の目安になってしまいますが、大まかには違いありません。

 

ワットをアンペアに直す時の基本的な計算式は、次のとおりです。

 

ワット ÷ ボルト = アンペア

 

ボルト(V)は電圧=電気を押し出す力の強さを表す単位です。日本では、家庭やオフィスに供給される電気は100Vが一般的なため、 【ワット ÷ 100 = アンペア】、つまり、ワットを100で割ることでアンペアを計算できます。「100Wは1A」と考えればわかりやすいでしょう。

 

この計算式に当てはめると、例えば消費電力が500Wのテレビは、500÷100で5A分の電気を消費することになります。

 

■適切な契約アンペア数は「ピーク時の消費電力」が目安

 

アンペアの計算方法がわかったところで、本題である、適切な契約アンペア数の選び方をご説明していきます。

 

適切な契約アンペア数を知るためには、まず「ピーク時の消費電力」を知る必要があります。「ピーク時の消費電力」とは、一年を通して生活の中で最も、同時に使われている電気が多い時の事です。前述のとおり、契約アンペア数は「高すぎず低すぎず」が理想です。そのため、最も多く同時に使う家電のアンペア数を合計して、それよりも少し高い契約アンペア数を選ぶことが基本になります。参考までに、家電ごとのおおまかなアンペア数を見ておきましょう。家電ごとの詳細なアンペア数は、説明書やメーカーのサイトで確認できるため、気になる方は確認してみてください。

 

・エアコン 冷房5.8A 暖房6.6A(立ち上がり時を除く)
・冷蔵庫(450L) 2.5A
・電子レンジ(30L) 15A
・テレビ(プラズマ42型) 4.9A
・照明(10畳用) 1A
・ドラム式洗濯機(容量9kg) 洗濯時2A
・ドライヤー 12A

 

これらの数字をもとに、例として、ある家庭で必要な契約アンペア数を計算してみます。
この家庭では、夏の夕方に最も電気を使っているようで、「ピーク時の消費電力」はエアコン(冷房)・冷蔵庫・テレビ・照明を足したものです。
エアコン(冷房)・冷蔵庫・テレビ・照明を同時に使う場合のアンペア数は

 

エアコン(冷房)5.8A+冷蔵庫2.5A+4.9A+照明1A =約14A

 

となります。これに加えて夕飯時に電子レンジを使うとすれば、14A+電子レンジ15Aで29A。契約アンペア数は多くの場合10A刻みなので、節約を考えると、必要最低限の30Aを選ぶのが正解に思えるかもしれません。

 

しかし実際には、必要なアンペア数がさらに増える可能性も考えられます。例えば洗濯物が溜まっており、夕飯時に洗濯機を使う日があるかもしれません。また、電子レンジやドライヤーは、使用する時間は短時間でも、多くのアンペアを必要とするため注意が必要です。もし契約アンペア数が30Aなら、その時点でブレーカーが落ちてしまうでしょう。このように、契約アンペア数を選ぶ時には、「1年を通じて、もっともたくさん電気を使う時のアンペア数」を考慮しなければいけません。もちろん節約も大切ですが、契約アンペア数には、ある程度余裕を持たせておきたいところです。

 

出典:
東京電力「主な電気機器のアンペアの目安」
https://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/basic/ampere/subwin-j.html

 

上同 「ご契約アンペアの選び方」
https://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/basic/ampere/ampere01-j.html

 

パナソニック「照明器具容量早見表」
https://www2.panasonic.biz/ls/catalog/lighting/products/pdf/capacity_simple_chart.pdf

 

契約アンペア数を上げる(下げる)方法と注意点

 

契約アンペアの選び方をご紹介したところで、次に、実際に契約アンペアを上げる(下げる)方法を確認してきます。

 

■スマートメーターが取り付けられている場合

 

スマートメーターが設置されているご家庭であれば、遠隔でアンペアの変更設定ができます。工事や立ち会いは不要です。契約している電力会社により手続きは異なりますが、ウェブまたは電話・メールで依頼するだけで変更できます。

 

■アンペアブレーカーが取り付けられている場合

 

契約アンペアの変更には、基本的に電力会社による工事が必要になります。まずは現在契約している電力会社に、電話やメールで申し込みをしましょう。なお工事の際には、次の注意点を確認しておいてください。

 

■工事の最中には電気が使えない場合もある

 

工事は1時間以内で終わることがほとんどですが、その間は電気が使えなくなる場合もあります。

 

■設備の種類によっては、工事に立ち会う必要がある

 

ブレーカーが屋内にある際などには、工事に立ち会う必要があります。

 

■季節ごとに契約アンペア数を変更することは基本的にできない

 

東京電力をはじめとして、契約期間を1年に設定している電力会社が多いため、エアコンを使う夏と冬だけ契約アン

ペア数を高くするといったことはできないことがほとんどです。

 

この機会にご自宅の家電を自然エネルギーで動かしてみては?

 

家電ごとの消費アンペアからもわかるとおり、家庭では毎日多くの電気を使っています。実際に必要な契約アンペア数を計算してみて、「我が家は意外にちょうど良い契約をしているんだ!」と安心した方もいらっしゃるかもしれません。

 

私たちの生活に電気は欠かすことができません。ちょうど良い契約だと思って安心したなら、次はどんな電気を使うかで安心してみませんか。ご自宅の電気を、太陽光や風力といった自然エネルギー由来のものに変えてみることで、二酸化炭素排出を抑え、未来を守ることで安心することもできます。さらにみんな電力では、電気の生産者の「顔が見える」という安心感もあります。どんな電気を誰が使ったのか、そんな安心感も悪くない気がしませんか。

【みんな電力のサービス紹介】
https://minden.co.jp/personal/lp/

【みんな電力、電気の生産者】
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