発電所ツアー
「顔の見える発電所ツアー」@高遠さくら発電所
発電所、みんな電力スタッフ、お客さま同士の「顔の見える発電所ツアー」。第二回目は、夏休み最終日という方も多い8月31日(土)に開催いたしました。
今回訪れたのは、長野県伊那市にある「高遠さくら発電所」。
季節外れのあじさいが涼しげな高遠さくら発電所
南アルプスや中央アルプスからの雪解け水という、豊富な水資源を活かして発電された電気は、みんな電力の「顔の見える電力」によって、世田谷区の保育園に届けられています。
おいしいお昼ごはんと高遠さくら発電所のおはなし
東京都渋谷区から長野県伊那市まで、貸切バスで移動するという長旅の途中、「峠の釜めし本舗おぎのや」に寄ってお弁当を調達します。
発電所に到着し、待ちに待ったお昼ごはんをいただきながら、発電所職員の方の説明を聞きました。
高遠さくら発電所のある地域の特徴や、水力発電の仕組み、目に見えない電気がどのようにご家庭まで届けられているかなど、少し難しい話もありましたが、参加者のみなさんからは活発な質問があり、それぞれ理解を深めている様子でした。
おぎのやの釜めしは、ひとつひとつの食材にまでこだわっていて、椎茸が苦手な筆者もとてもおいしくいただきました。
お待ちかねの発電所見学!
説明の後は、いよいよ発電所の見学です。普段は関係者以外立ち入り禁止のエリアを、発電所職員の方に案内いただきながら、自分たちの目で確かめます。
こちらは制御室。窓からダムを確認します。ダムの水位はなんと1m以内の変化に収まるよう管理されているというから驚きです。
次にダムの真上に行きました。その高さや、大きさ、実際に勢いよく流れる水の音を見聞きすることで、電気が作られている現場を実感できました。
手前の水色の歯車は、水門を開閉するための機械だそうです。
ダムの水は中央の茶色い配管を通して発電設備の水車まで流れます。
続いて、ダム横の階段を下りてみましょう。
階段の横に配管がありますが、並んでみるとその大きさに圧倒されます。こちらに大量の水を勢いよく流し、発電します。
ダムの下で思い思いに記念撮影
最後にこちらは、まさに目の前で水車が回り、発電が行われている部屋です。写真の赤丸の部分が水車で、軸が回転しているところを目で見て確認することができました。
発電所見学のあとは、昼ごはんを食べた部屋に戻ります。こちらに設置されたジオラマの新幹線は、手回し発電機の電力で走ります。水車が回って発電するのと同じ仕組みを、子どもたちに体感してもらいました。
ツアー参加者全員と発電所職員のみなさま、みんな電力スタッフが集合し、ダムの前で写真撮影。みなさん笑顔が素敵です。
発電所職員のみなさまに見送られながら、一路諏訪大社へと向かいます。温かいおもてなしありがとうございました。
いざ、諏訪大社へ
顔の見える発電所ツアー、実は発電所を訪問するだけではありません。発電所のある地域の観光資源に触れ、その土地の理解を深めることも目的としています。
こちらの諏訪大社は、全国各地にある諏訪神社の総本社で、 国内にある最も古い神社の一つとされています。
諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもち、上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮があります。特徴として、本殿と呼ばれる建物がありません。代わりに秋宮は一位の木を、春宮は杉の木を御神木とし、上社は御山を御神体として拝しているそうです。
諏訪大社の緑に癒されたところで、帰路に就きました。
参加者の感想
顔の見える発電所ツアー参加のみなさんからは、
「実際の水車が回転している軸を見られて、電力ってこうできているのだなと実感した。」
「勉強になった。」
「発電所の人の顔、みんな電力の人の顔が見られてよかった。」
「電力会社とこういうことができるなんて。」
など、うれしいお言葉をたくさんいただきました。
筆者も初めてのツアー参加でしたが、電気を「つかう人」がいて「つくる人」がいて、それぞれの方々に想いがあって、それを「届ける人」であるみんな電力が繋いでいると改めて実感しました。
また、発電所がある長野県伊那市や高遠町についての理解も深まりました。高遠の桜は日本でも有数の美しい桜ですので、また春に訪れたいと思います。
今後も発電所の見学ツアーを開催していきますので、乞うご期待ください。
筆者:みんな電力インターン 宇野 雄登(写真左)
長野県企業局
高遠さくら発電所
https://portal.minden.co.jp/powerplant-info/a0c5F00000Me6eVQAR