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発電所ツアー

顔の見える発電所ツアー@千葉県匝瑳(そうさ)のソーラーシェアリング

キンと冷えて澄み渡る空に広がる、青とオレンジの幻想的な朝焼けから始まった、11月最後の土曜日。「顔の見える発電所ツアー」、第三回目を開催いたしました。

メガソーラーの前にみんな集合。

 

台風15号のあと、私は発電所の応援先に千葉を選んでいる。このコンセントの向こう側に今日は行けるんだ。

 

さあ、出発!天ぷらバスで千葉へ

担当スタッフの伊藤が二カ月かけて準備した今回のツアー。東京駅集合で貸切バスで移動し、千葉県匝瑳(そうさ)市にあるソーラーシェアリングの発電所を見学。お昼は多古(たこ)町で地場野菜のイタリアンを食べ、道の駅に立ち寄って帰るという行程です。

 

今回の移動は有限会社リボーン(https://reborn-japan.com/)の、廃食油を燃料に使用した「天ぷらバス」(https://reborn-japan.com/program/tempra-bus)を使いました。

 

排気ガスを確認したお客さまの感想は「厨房の香りがする」。

 

東京駅を後にし、さっそくみなさんに他己紹介をお願いしました。「隣にいるのは○○さんで、私の連れあいです。今日は”何もわからずについてきた”と言っています」「隣にいるのは会社の先輩の△△さんで、今日はエネルギーのことだけではなく色々勉強したいと言っています」「隣にいるのは××さんで、無料のバスツアーだったので来そうです」こんな感じで車内の空気が一気に和みます。

 

事故渋滞に巻き込まれ、一時間遅れで匝瑳市に到着。さっそく発電所を見学しましょう。

 

これが発電所なんだ!「匝瑳Sola Share 5号機発電所(低圧)」

「発電所」と聞くと、なんとなく大きな煙突とタンクを備える湾岸のそれを想像しますが、バスを降りると牧歌的な農業用地が広がっていました。ただしふつうの畑と違って、畑の上に太陽光パネルが整然と並んでいます。

 

 

千葉エコ・エネルギー株式会社(https://www.chiba-eco.co.jp/

匝瑳Sola Share 5号機発電所(低圧)(https://portal.minden.co.jp/powerplant-info/a0c5F00000WDwnsQAD

 

説明をしてくれたのは、千葉エコ・エネルギーの富岡さま。知識がなくても理解できるように、わかりやすくお話してくださいました。

 

みんな電力のお客さまも、熱心にメモをとったり質問をしたりしています。

 

太陽光パネルは、高さ3メートル、幅4メートルで設置されています。これはトラクターなどの農機が作業できる大きさ。まだ作付けしていないパネルの下(=畑)を歩かせていただきました。

 

太陽光が地面まで届く。太陽光パネルと農地で太陽をシェアする、まさしく「ソーラーシェアリング」。畑は、雨を優しく受け止める役割もします。大振りの太陽光パネルが地面の上に並ぶ「野立て太陽光発電」とは性質が異なります。

 

(注:みんな電力は、深刻な環境破壊がなく、地域と調和していることを条件に、野立ての太陽光発電所からも電力を仕入れています。発電の仕方にも多様性があり、適所適材なんですね。)

 

収穫を待つ大豆畑を歩いて「匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所(高圧)」へ

お客さまが移動する様子は、おとなの遠足。スタッフは嬉しい気持ちで眺めていました。

 

枝豆を乾燥させて大豆へ。そろそろ収穫できるかな。

 

「匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所」は、市民エネルギーちば株式会社さまが運営する広大なソーラーシェアリングです。

 

市民エネルギーちば株式会社(https://www.energy-chiba.com/

 

こちらは、みんな電力で電力を仕入れているわけではございませんが、ソーラーシェアエリング先進地域の取り組みを学ぶべく、ご厚意に預かって見学させていただきました。

 

市民エネルギーちばの椿さまは、もともと兼業農家さん。以前は、昼は農業、夜は郵便局で働きながら、生計を立てていたそう。

 

お米がどれくらいの値段で売れるのか、売電による収入がどれほどありがたいのか、ズシンと響くお話でした。

 

左から、千葉エコ・エネルギー富岡さま、市民エネルギーちば椿さま、千葉エコ・エネルギー馬上さま。

 

大変お世話になりました。そして、いつも「顔の見える電力」の生産をありがとうございます。千葉エコ・エネルギーさまから電力を仕入れることが出来て、みんな電力は幸せだなと改めて感じました。

 

お腹が空いた!発電所レストランでイタリアン

発電所見学を終えたお客さまとスタッフは、お腹がペコペコ。千葉県香取郡多古町にある発電所レストランに向かいます。お店までのとても狭い道をバスの運転手さんのプロの技で切り抜けて無事に到着。

 

ふかふか落ち葉のどんぐり小道を抜けると

 

しんのみくうかん(http://www.tako-syun.or.jp/shinnomi.html

農園レストラン TAKOHISTORIA871https://r.gnavi.co.jp/bbvkg5jk0000/

 

三角屋根は、農園レストラン TAKOHISTORIA871

 

この日、敷地内ではキャンプも。よく行われているそう。

 

市民発電「わたしの電気」の小林さまから、しんのみくうかんについてご説明いただきます。建物の屋根の上には、ソーラーパネル。売電で収入を得ています。

「わたしの電気」は”自然エネルギーの産直”を掲げ、売電利益を使って出資参加者へ地元の農産物を10年間お届けするモデルを実現しています。今では出資参加者は1000人にものぼるそう。

 

わたしの電気 発電所(農家レストラン「しんのみくうかん」)(https://portal.minden.co.jp/powerplant-info/a0c5F00000MdUvRQAV

 

 

「しんのみ」とは「味噌汁の実」という意味で、多古町では農家が自分たちで食べるために作る野菜を「しんのみ」と呼ぶそうです。

 

みんな電力スタッフにとっては、お客さまと直接お話ができる貴重な機会。わたしのテーブルでは、小林さんの海外視察のお話や、子供たちへのSDGs教育、再生可能エネルギーをどうやったら広めることができるかなど、時間が足りないくらいでした。

 

多古町の野菜を使った前菜。

特産品のさつまいも「シルクスイート」のモンブランは特に絶品でした!

 

多古町名物「やまといも」のピザ。

ソースにもやまといもが使われていて、優しい味。いもの香りが口いっぱいに広がります。

 

道の駅でお土産を買って帰路へ

レストランを後にし、道の駅 多古あじさい館(http://www.michinoeki-tako.com/)でお土産を買って、東京に戻ります。帰路もテールランプの行列でしたが、瞑色の空には三日月と富士山。最後にお客さま一人一人にご感想をお伺いしました。

 

実際に発電所を見て、運営されている人、農業をされている人のお話を聞くことができてよかったです。電力だけでなく、農業のこと、地域の活性化など、考えるきっかけになったと思います。

応援発電所がない人中心のツアーや、地域限定のツアーをやってみても良いと思う。返礼品がなくても実際に見れば応援する人も増えるので、事業者も協力するモチベーションも上がると思う。

今後も発電所見学ツアーを続けてほしい!!!がんばれみんな電力!

 

スタッフ一同、とても感動したのはいうまでもありません。コンセントの向こう側をのぞいたら、日本の農業のリアルな現場と、ソーラーシェアリングという希望を知ることができて、お客さまからたくさんのエネルギーとアイデアをいただきました。

 

お客さま、発電所やレストランのみなさま、ありがとうございました。わたしたちはこれからも、みんな電力のサービスをもっといいものにして、より多くの方に知っていただけるようにがんばります。

 

みんな電力 社長室プロジェクト推進チーム

髙橋智里

 

***

 

お土産はさっそく翌日の朝ごはんに。ソーラーシェアリングの畑で収穫した大豆を使ったお味噌の野菜スティック、やまといものとろろ(弾力がすごい!)、多古の新米コシヒカリ。コンセントの向こう側をのぞいたら、美味しい朝ごはんも待っていました笑

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