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電力自由化って?18歳インターンが説明します!
はじめまして、18歳のインターン生です!
みなさん、こんにちは。みんな電力インターン生の髙橋大河と申します。
僕は去年の秋に高校を卒業し、今秋から大学へ進学する予定です。浪人している一年間をどう過ごそうか考えていたとき、朝日新聞でみんな電力を紹介する記事を読みました。
もともと再生可能エネルギーに興味があり、電力業界について知りたいと思っていたので、すぐにメールを送り、その結果、現在インターンシップとしてみんな電力で働いています。日本では異例らしい18歳のインターン。これからよろしくお願いします。
さて僕のミッションとして、「電力業界の難しい概念について、わかりやすく解説する」が与えられました。初回は「電力自由化」、これを解説したいと思います。僕は電力自由化について調べていくうちに、今の時代を「自由に生きる」ためにすごく大切な概念だと感じました。
「電力自由化」を高校受験に例えてみる
このような状況を想像してください。
あなた(またはあなたの子供さん)はもうすぐ中学校を卒業し、高校生になります。どうやって学校を選びますか?
小学校のときは、学校を選ぶことはありませんでした。しかし、高校へ進学するときは違います。地域の高校以外に進学するという選択肢があるからです。「学校選択の自由化」とでも呼びしょうか。
高校を選ぶ時の考え方は、各家庭で異なり、正解・間違いはありません。例えば、勉学の向上を求め、高偏差値な進学校を選ぶのもよし。部活に専念したくてスポーツの強豪校に行くのもよし。家から近いとのことで地元の学校へ行くのもよし。どの考え方も妥当だと言えます。
しかも、どの学校を選んでも、一定基準以上の教育を受けられることは保証されています。高校を卒業するまでに教わるべき内容は、学校とは異なる組織(文部科学省)によって定められているからです。
逆に言うと、高校で学ぶ内容が最低限は定められているなかで、どの学校を選ぶかによって、あなたの価値観やライフスタイルが映し出されると思います。
それでは本題!電力自由化って?
話を高校受験から、電力自由化に戻します。
2016年以前は、関東に住んでいる方は東京電力、九州なら九州電力と、地域ごとに電力を販売できるのは1つの電力会社と法律で定められていました。小学生が地域の小学校に通うように、僕たち消費者は地域の電力会社に電気代を払う以外の選択肢はありませんでした。
しかし、2016年の電力自由化以降は、「みんな電力」のような新電力会社も電力を売ることができるようになり、みなさんが好きな電力会社に電気代を払うことができるようになりました。
電力会社はそれぞれの会社でサービスが異なります。
電気を安く提供する会社もあれば、「再生可能エネルギー」をサービスのポイントに電気を売り出す会社もあります。契約先をガス会社にすれば支払いをひとつにまとめて管理できるメリットがあり、大手電力会社には大手特有の「安心感」があるかもしれません。
そして、私たち「みんな電力」は、発電所の「顔の見える」再生可能エネルギーを一番の価値としています。
どの電力会社を選んでも間違った判断ではなく、高校を選ぶように、その人や家庭の価値観・ライフスタイルによって決まるわけです。さぁ、自由に電力会社を選びましょう!
そうはいっても「停電が不安」?「工事とか色々大変そう」?
「自由に電力会社を選びましょう!」…と言われても、聞いたことのない電力会社や、再生可能エネルギーの電力会社から電気を買うのは不安かもしれません。「停電が起こりやすくなるのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、それは誤解です。
どの発電所から生まれた電気でも、共通の送電線を通って各家庭に届けられます。どこかの発電所にトラブルがあった場合、別の発電所から送られてくる電気があるので、電気が不安定になることはありません。また、送配電はどの電力会社での共通のインフラを使うため、電力会社を切り替える際も、工事は一切必要ありません。
どの高校に通ってもある水準の教育が保証されているように、どの電力会社を選んだとしても、高い安定性の電気が保証されます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
僕は、高校への進学と電力切り替えにはたくさんの共通点があると思います。学校選びと同じように、電力自由化によって選択肢が一つから何百にも増えました。僕たちはその選択を自らの考えで自由に行うことができます。
二つの間で違いが一つあるとすれば、それは電力切り替えは高校受験のようなストレスを伴わないことです。受験が夢見る15歳児たちを長時間机に向かわせる中、電力切り替えは数クリックで簡単に行えます。
僕は電力自由化を自分を見つめなおすチャンスだと思っています。電力切り替えを通して、あなたも自らのライフスタイルや価値観を考えてみませんか。
おまけ~Taiga’s Eye(大河の視点)~
電力自由化前が消費者としての小中学時代だったのに対し、今は高校時代です。少し大人になりましたね。もし僕たち一人ひとりが電力システムについて詳しくなれば、いずれは大学時代に入り、独り立ちして、地球や経済などを考慮した大人の電力チョイスをできるようになると思います。いつかそのような時代が来ることを僕は願っています。