発電所
みさき未来コットン種蒔きイベント@福島県南相馬市
「顔の見えるでんき」のひとつである、福島県南相馬市のみさき未来 三浦広志さんを訪問しました。
みさき未来代表の三浦さん
三浦さんは、震災前に南相馬市小高区井田川で専業農家として合鴨米やネギ・ホウレンソウ等の有機野菜の栽培、採卵鶏やヤギなどの家畜を飼育していました。震災後は福島第一原発から12kmほどの地域であった為に強制避難となり、避難所や仮設住宅で3年ほど暮らした後、福島県浜通りの新地町に居を構えました。元の家があった津波跡地に設置した太陽光発電設備からの売電収入を活用して、2016年7月避難指示解除になった南相馬市小高区で、農業の復活に取り組んでいます。
みんな電力「ENECT」での三浦さんインタビュー(全3回)はこちら。
太陽光発電設備と畑
遠くから見ると平坦な農地ですが、近づいて見るとかなり凸凹が残っている事が分かります。津波により土がえぐられた痕で、その時に運ばれて来た岩を取り除く作業だけでも大変だったそうです。現在でも、地域の大部分の土地は当時の様子を留めています。
三浦さんの太陽光発電所から川を挟んだ土地では、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が進められていました。
風が織るオーガニックコットンプロジェクト
今回は、三浦さんが取り組む新たなプロジェクトのイベントに参加させて頂きました。
このプロジェクトは、東日本大震災で津波による塩害を被った地域に風力発電所を建設し、その下の土地でコットンを育てようというものです。三浦さんが設立に関わる合同会社SUSKENERGY(サスケナジー)が行うもので、津波の塩害を受けて一般的な農作物の栽培が困難となる中で、影響を受けにくいコットンの栽培による農地の復活と、風力発電の売電収入による経済の活性化を目指します。設立には、三浦さんの他にも元GE(ゼネラル・エレクトリック)の渡邊千春さん、株式会社アバンティの渡邊智恵子さんらが関わります。 そして、私は3回目となるコットン種播きイベントの前日にお邪魔しました。現地に到着すると、みさき未来の皆さんが準備をしている最中でした。
マルチ張り
コットンの種
水に浸して、眠っている種を目覚めさせます
イベント当日
当日は、東京からバスで参加の約40人を含む100人超の方が参加されました。
種の蒔き方の説明をする三浦さん
皆さん熱心に種蒔き中
種蒔きの後は、昼食のBBQ!
美味しいお肉と新鮮な野菜に、皆さん自然と笑顔に。
そして、今回はゲストとして南相馬トモダチプロジェクトの子供達がダンスパフォーマンスを披露してくれました!
福島県南相馬市と東京都杉並区の子どもたちが、ダンス、歌、お芝居のレッスンを通して交流し、ひとつの舞台をつくりあげるプロジェクトです。
間近でみるキレのある動きはかなりの迫力でした!
10曲ほど歌とダンスを披露した後で、未来への希望が込められた新曲「なじょすっぺ」でイベントを締めくくってくれました!
(なじょすっぺは、東北地方の方言で「どうしよう?」の意味)
コットンの収穫は10~12月の予定です
10月~12月にはコットンの収穫祭が行われる予定です。また、それまでの期間のコットンのお世話お手伝いも受け付けていますので、お近くにお出かけの際は是非ご参加ください!
三浦さんと一緒に活動されるご家族の皆さん
次回はコットンの収穫の様子をレポートする予定です。お楽しみに!
三浦さんの発電所詳細はこちら