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エポスカードの“みんなエール応援金” 応援先 第2号「あつぎ市民発電所」を突撃取材!

株式会社UPDATERが運営するみんな電力では、丸井グループとともに取り組む「みんなで再エネ」プロジェクトの一環として、2020年10月より「みんな電力 エポスカード」の普及に取り組んでいます。

 

<みんな電力 エポスカード>

https://www.eposcard.co.jp/collabo/minden/index.html

 

国際ブランド付きクレジットカードとして日本初の「廃棄プラスチックのリサイクル素材」を使用したこのカードは、従来のクレジットカードと比べて1枚あたり最大9.8g※1の二酸化炭素が削減されることで、環境負荷を減らした設計になっているほか、カードをつくると1枚につき1,000円が応援金として”顔が見える”再生可能エネルギー(再エネ)発電所に寄付されます(お客さまのご負担はございません)。

寄付された応援金は再エネ発電所の維持管理や新規開発などに使われるため、再エネ電気の生産者支援につながります。

 

さて、そんなみんな電力エポスカードが発行されて早くも2年半が経ち、応援する発電所も第1号、第2号、そして第3号へとどんどん増えてきています。

 

込められた想いに賛同し、カードを発行してくださったみなさんの応援金は、どうなっているのでしょうか。

 

応援先第1号「みさき太陽光発電所」の取材記事はこちら

 

今回は、応援金の行く末を辿るべく、応援先 第2号である神奈川県・厚木市の「あつぎ市民発電所」を運営する遠藤睦子さんを訪ねてきました!

(あつぎ市民発電所への応援金は22年4月~23年3月末までに発行された分が対象)

 

 

 

あつぎ市民発電所は、発電所の下で農業を行う「ソーラーシェアリング(営農型発電)」。

耕作放棄地解消や、営農者の収入を支える効果もあり、今後の拡大が期待されています。

 

応援金の使い道や、再エネの情報など、気なるアレコレをインタビューしてきましたので、ぜひ読んでみてください!

 

|応援金は、自然エネルギーの発展に寄与する用途に使われることになっていますが、遠藤さんはどのように使われたのでしょうか?

遠藤さん:

発電所(1号機)に設置する防犯カメラの購入費用に充てさせていただきました。

カメラは以前からついてはいたのですが、おもちゃのような安価なものだったので事実上機能しておらず、この応援金のおかげでしっかりしたものを買うことができてとてもありがたかったです。

 

防犯カメラ

 

モニター。24時間リアルタイムで記録されていく。

 

いただいた応援金の残りは、これから建設を予定している新しい再生可能エネルギーの発電所に充てようと思っています。

 

|みんな電力エポスカードを発行してくださった方へ向けてメッセージをお願いします。

 

遠藤さん:

とにかく「ありがとうございます」の一言に尽きます。

2号機を作りたいという想いは前々からありましたが、どうしても資金面の課題で漠然とした未来像のままでした。でも、こうして皆さんに応援してもらえたお陰で、ぐっと具体的な未来像になり、すぐにでも取り掛かろうという動機付けも生まれました。

 

なにより、実際にお金という形で応援をもらえることで、「応援してもらっている」という気持ちがより伝わってきて本当に嬉しかったです。

 

カメラを前に嬉しそうな遠藤さんたち

 

 

|これからみんな電力エポスカードの入会を検討される方々に伝えたいことはありますか?

 

この質問をしたところ、あつぎ市民発電所メンバーであるAさん(78歳女性)が、ご自身のカード発行に係るエピソードをお話ししてくださいました。

 

Aさん:

実は私、エポスカードをきっかけにクレジットカードを使うようになったんです。

 

海老名のエポスカウンター(マルイファミリー海老名内)を訪れた時に、カウンターのスタッフの方々が市民発電所や再生可能エネルギーにとても理解のある様子に感動して、それがきっかけでカードを作りました。

 

これまではクレジットカードなんてほとんど使わなかったけど、これを機に、日常でカードを使うようにもなって。カードになじみのある若い人たちとは違って、高齢者はカードに対する不安もあるから、なかなか使うハードルも高くて。そういう意味でも助かっています。

 

カード1枚作るだけで1,000円も再エネの応援になるなんて、私たちにとっては、勿論すごく嬉しいことだし、私自身、カードを持つきっかけにもなりました。「再エネの応援にもなるし、カード自体も使いやすい。」私たちのような世代の方々も含め、ぜひいろんな方に作っていただきたいなと思います。

 

|遠藤さんが再生可能エネルギーを通して実現したい社会について教えてください。

 

遠藤さん:

再生可能エネルギーの拡大や、そのエネルギーの地産地消を始めとするチャレンジを市民自らの手によって行っていくことで、気候危機を回避し、原発に頼らない社会を作っていくとともに、農業の活性化や防災拠点としての機能等、発電所を通じた多方面の課題にアクションを起こしていきたいです。

 

市民が主体で再エネを普及していこう、でもそれだけじゃなくて、それらを通じて持続可能な町づくりに繋げていきたいな、とそんな想いで事業を行っています。

 

 

小松菜の収穫を体験させてもらいました!

 

|遠藤さんの関わっている発電所や脱炭素への取り組みの展望についてお聞かせください。

 

遠藤さん

何はともあれ、まずは2号機の建設を進めていきたいです。

一番望ましい候補地は、小学校の学童クラブの屋根なのですが、公共施設であることがハードルになっています。

 

他には、あつぎ市民発電所メンバーの働きかけもあって、この春から厚木市で「気候市民会議」という取り組みが開催されることになりました。

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※「気候市民会議」とは ※

気候危機対策への「市民参加」の方法として注目されている手法であり、無作為抽出・くじ引きで選ばれた数十人の市民(つまり、地域の市民構成の縮図) が、専門家による情報提供を受けながら、気候危機対策に関する熟議を行い、意見を集約するというもの。日本では札幌市や川崎市、武蔵野市や所沢市等で過去に行われており、他にも様々な自治体や地域で展開される準備が始まっている。

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厚木市でも、市独自のカーボンニュートラルロードマップや、最近改訂された地球温暖化対策実行計画を、机上の計画で終わらせず、しっかりと実行ベースに持っていくためにも、この気候市民会議を通じて、市民・事業者・行政すべてを当事者として巻き込み、アクションを起こしていきたいと思っています。

 

■終わりに

あつぎ市民発電所は、市民自らが行動主体となって動いている分、どうしても資金面などで大変そうな印象がありましたので、この応援金が本当に経済面は勿論、精神的にも支えになることができたんだなと感じることができました。

 

気候市民会議の発足も始め、近頃は若者たちや大学など、多様な世代やセクターを巻き込めてきているようですので、これからの飛躍がとっても楽しみですね!

 

さて、ここまで、遠藤さんに応援金の使い道や、これからの再生可能エネルギーについて、沢山のお話を伺ってくることができました。みなさんの応援金は無事に届き、現場で生産者の方々をしっかりと支えています。

 

そんなみんな電力エポスカードですが、23年4月からは応援先が3つ目の発電所に変わっています。

 

そんな現在の応援先は….

千葉県柏市の「一般社団法人銀座環境会議」さんです!

 

 

銀座環境会議は、千葉県松戸市や柏市を中心に、市民が資金調達やパネル設置に参加し、停電時には地域の充電ステーションとなる“そらぴか発電所”を設置する活動を行っています。これから「自立援助ホーム南柏」に第3号となる発電所を設置するため、みんなエールの応援金が活用されます。

 

この機会に再生可能エネルギーの普及に関心を持ってくださった方は、ぜひみんな電力エポスカードを作って、再エネ発電所の方々へ応援の気持ちを届けてみてはいかがでしょうか?

 

みんな電力エポスカードの詳細はこちら▼

https://www.eposcard.co.jp/collabo/minden/index.html

 

以上、あつぎ市民発電所の遠藤睦子さんのインタビューでした!

 

 

【注釈】

※1:CO2削減量はカード製造会社の取引先からのデータを元に自社で策定したものです

 

 

 

株式会社UPDATER

脱炭素事業本部 ソリューション事業部 パワーイノベーションチーム

園木豪流

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