みらいの森プロジェクト
毎年厳しい冬を乗り越えて、いつまでも続く未来の森へ
みんな電力エポスプランをご利用いただいている皆さまによって支えられている「みらいの森」がある宮城県栗原市。
今年は、平年よりも雪が少なく感じます。
スキー目的に雪山へ車を走らせている地元のスキーヤーからするとちょっぴりさみしい気分ですが、みらいの森のスギたちにはうれしい冬かもしれません。
毎年、みらいの森の冬の様子をお届けしていますが、昨年は積雪があり、多くのスギの苗が雪の重みで倒れていました。
そのように雪の重みで曲がったり、折れてしまうことを「冠雪害」と言います。
そのまま成長してしまうと真っすぐ伸びず、将来、製材品として使用することが難しくなってしまいます。
今年も自主パトロールをしたところ、冠雪害があったのは、なんと1本のみでした。
雪が少ないとはいえ、よく頑張ってくれました。
年々たくましくなっているな、と実感できます。
そんなみらいの森には杉だけではなく、「ヤマボウシ」の木もあります。
春になると、きれいな白い4枚の花びらを付けます・・・と言いたいところですが、これは花びらではなく葉っぱなのです。
花は、その中心に控えめに小花を咲かせるようです。
この姿が「山法師」に似ていることから「ヤマボウシ」という名前がついています。
いずれにしても、山ではひと際目立ちます。
綺麗な花をつける春を過ぎると、鮮やかに紅葉します。
「真っ赤」というよりは「赤紫」で、光の当たり方でいろんな表情を見せます。見ていて飽きません。
さらに、秋口には赤色の実もつけます。
「ヤマボウシ」の実、口にしたことはありますか?
一般的に販売されてはないと思いますが、実は結構おいしいです。
見た目は悪魔の実のようですが・・・食感はバナナとマンゴーの中間で、果肉の中に種は多くありますが、甘味が強くクセになる味で、ジャムや果実酒に向いていそうです。
そんなみらいの森のヤマボウシですが、根本付近をよく見ると、途中で幹が切れてしまっています。
これは、苗の成長を妨げてしまう周りの草を刈った(下刈り)際に、間違って切ってしまったものです。
プロが細心の注意を払って作業しますが、どうしても切ってしまう時があります。
そんなことが起きても、ヤマボウシは元気に成長しています。
途中で切ってしまったから終わり。では無く、写真のように切り口の付近から枝が出ていますね。
これを「萌芽」とよびます。
主となる幹を切断されても、その脇から新しい枝を複数出します。
特に広葉樹で見られる現象ですが、どんな広葉樹でも「萌芽」するわけではありません。
元気と勢いがなかったり、歳をとりすぎた樹木などは萌芽しにくいようです。
しかし、愛情たっぷりで手入れされているみらいの森のヤマボウシは、元気に成長しています。
自然の生命力は驚くべきものです。
幹が折れたら自分で修復する。
他の樹木の影になり、自身の葉っぱに光が当たらなくなれば、陽の当たる所まで自力で枝を伸ばす。
しかしながら、一度人間の手が入った山ではそうはいきません。
木を切って植えたままでは、森林本来の機能を果たせないのです。
それどころか、放置してしまうと返って悪影響になってしまうこともあります。
植えられたまま放置され、荒れ果てて本来機能を発揮出来なくなった山の木を伐採し、植林することも森林整備の一つです。
一度リセットすることにより、木の成長段階で吸収される二酸化炭素量も増やすことができます。
その為には、人間による手助けが必要です。
適正伐期を迎えるまでは半世紀ほどかかりますが、継続して森林整備をすることが大切なのです。
森づくりに正解はありません。
しかし、私たちの代で完結しないからこそ、未来のこどもたちに繋げられるよう、これからも森林の整備を続けていく必要があります。
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