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「アーティスト電力」始動!アーティスト発電所でつくられた再エネ電気を買えるしくみを解説!

 

みんな電力は、アーティストが再生可能エネルギーによる発電に参加でき、さらにファンがアーティストの発電所でつくられた電気を買える「アーティスト電力」を発表しました!

第一弾として、アーティスト電力の発案者であり、当社の押しかけ課長・いとうせいこう氏が太陽光発電を始めました。

このブログでは、本サービスの核となる「アーティストの発電所でつくられた電気を買える」を実現させた、みんな電力独自の技術について解説します!

 

 

コンセントの向こう側はアーティスト発電所!

 

皆さんご存知のとおり、コンセントの向こうは送電線網につながっています。送電線網を通じて届くのに、アーティスト 発電所の電気を区別することができるのかと、多くの方が疑問に思われることでしょう。

残念ながら、物理的な意味でアーティスト発電所の電気と他の電気を区別することはできませんし、福島県にあるアーティスト発電所から東京や九州に延々と電気が送られるわけでもありません。

では、「私はアーティストの発電所でつくられた電気を買っている!」とはどういうことなのでしょうか。アーティスト電力を支えているのはブロックチェーンを活用した当社独自のP2P電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」です。

 

今後は電気でさえも、生産者や産地を選んで購入できるようになる、そんな未来を作っていくきっかけとなるのがアーティスト電力です。

 

どうやってアーティスト発電所でつくられた電気と証明するの?

ENECTION2.0は、「どの発電所からどれだけの電気を買ったのか」という電力取引を履歴化するというものです。

みんな電力では、アーティスト発電所の発電量と、利用者の自宅の電力使用量を把握し、つくられた電気を、電気を使う場所に振り分けています。これを30分単位で行なっています。

 

たとえば、ある日の10時~1030分の30分間に、アーティスト発電所が5kWhkWhは電力量の単位)の電気をつくったとします。同じ時間帯に、ファンAさんが自宅で0.3 kWh、ファンBさんが0.4kWh、ファンCさんが0.2kWh…使用した場合、つくられた5kWhをそれぞれ0.3kWh0.4kWh0.2kWh…といった具合に振り分けます。もちろん、5kWhを超える電力量を振り分けることはできません。そして、振り分けられたそれらの取引を、データが改ざんされにくいブロックチェーンに書き込むことで、取引を証明しています。

 

 

 

 

わかりやすくイメージしていただくために、お金の流れの例を挙げます。

福島県にある銀行からAさんが1万円を、東京に住むBさんに振り込みます。このとき、Aさんが持っていた1万円が物理的にBさんに届くわけではありませんが、AさんからBさんに1万円が振り込まれたという取引が成立するため、BさんはAさんから1万円を受け取り、使用することができます。

 

電気も同じ考え方です。発電量と電力使用量の取引データをブロックチェーンで記録することで、アーティスト発電所で作られた電力を買ったということが証明できます。

 

専用のマイページにて、アーティスト発電所との取引を確認できる!

 

さらに、アーティスト電力の利用者はパソコンやスマホで専用のマイページから、使用した電力量のうち、どの程度がアーティスト発電所でつくられた電気なのかを見ることができます。月毎、日毎の取引を確認することもできます。

(結果は約2ヶ月後に確認できます。例:20214月分の結果は20216月下旬頃に表示)

 

※アーティスト発電所の電力でまかなえない分は、太陽光や風力、水力、木質バイオマス等の再エネ・FIT電気等を組み合わせたバックアップ電源を利用し、再生可能エネルギー100%の電気を供給いたします。

 

個人のお客さまにご利用いただく機会!

右から 茂木外務大臣、菅総理大臣、みんな電力 代表 大石、加藤官房長官(2020年12月)

 

世界初!2018年に商用化されたP2P電力トラッキングシステム

ENECTION2.0は、これまでみんな電力の法人のお客さま向けのサービスとしていました。この技術を活用し、神奈川県横浜市の需要家と青森県横浜町の発電事業者を電気で結ぶ「横横プロジェクト」を開始するなど、すでに多くのお客さまと発電事業者をマッチングしています。このような取り組みも評価され、第4回ジャパンSDGsアワードにて「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」を受賞しました。

 

このように、すでに企業や自治体での利用実績のある電力トラッキングシステムを、今回初めて個人のお客さま向けサービスとして展開したのがアーティスト電力です!

みんな電力では今後もこの技術を活用し、自分の好きな人から電気を購入したり、電気を通じた新しいつながりを生んだりと、電気を選ぶ楽しさや特別な体験を広めていき、そこから新しいカルチャーを作っていきたいと考えております。

電気から生まれたつながりを通じて、アーティストからカルチャー(ライブやトークイベントなど)が届くのがアーティスト電力です。まずはアーティスト発電所のアーティスト電力に契約いただき、まったく新しい電気の体験をお楽しみください!

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