みらいの森プロジェクト
エポスプランで応援できる「みらいの森」では、春が動き始めています!
みんな電力エポスプランを利用いただいている皆様で支えている「みらいの森」の状況をお伝えします!
―目覚めの春―
東北地方にもやっと春が訪れ、動植物が動き始めました。
過ごしやすい気温になり、日中はついウトウトしてしまうような今日この頃。
厳しかった冬を耐え忍んだ動植物たちも、暖かな日差しのもと、ゆっくりと優しく動き出しました。
―春霞―
春になり、遠くの山々が霞む景色の中、新春の「みらいの森」へ行ってきました。
あちらこちらに紫色の小さな花をつける「カキドオシ」が!
よく道端に生えている花ですが、葉を擦るといい香りがします。見つけたら、ぜひ触ってみてください。
その蜜を吸いに来たモンシロチョウも飛んでいて、何とも春らしい光景です。
そんな中、倒れているのに枯れていないスギが・・・。
―根曲がり杉―
これは雪の重みで苗が倒れたもの。
枯れてはいないのですが、根本が曲がっている状態は、豪雪地域ではよく見る光景です。
スギなどの針葉樹は、木の重心を真っ直ぐに保とうとするので、
根元が曲がると幹はその逆の方向に曲がる、「曲がり返し」を起こします。
それらが成長したものを「根曲がり杉」と呼びます。
一般的に日本の丸太は「曲がりの少ないもの」が良いとされます。
そのため、大きく曲がっている丸太はあまり喜ばれないのです。
材料としては粘りがあると言われているようですが、加工が難しいこともあり、市場にはあまり出回りません。
毎年、雪に埋もれても枯れずに一生懸命に頑張って育った木なのに……と、少し悔しい気持ちになります。
なので、みなさんも山でこのような木を見つけたときは、応援してあげてください!
―スギが成長するまで―
現在、みらいの森では森林整備として「下刈り」を、春と秋に年2回程度行っています。
この下刈りを行わないと、雑草の成長にスギの苗が負けて、苗が雑草の中に埋もれてしまいます。
日光が当たらないスギは枯れてしまうので、5年~10年間はこの下刈り作業をする必要があります。
雑草が成長する高さ以上にスギの苗が成長した後は、「つる切り」や「除伐」を行います。
「つる切り」とは、その名の通り、木に絡まってしまった藤などのつる植物を切る作業のことです。
藤などの花は非常にキレイですが、実は木を締め付けて成長を妨害してしまうため、管理しなければいけません。
「除伐」は、成長の見込みが無いスギの木を切り倒す作業です。
成長中はスギ同士も競争をしますが、競争に負けて枯れたものや、他のスギの影に入り日光が当たらなくなったものは切り倒します。
除伐は、植林から20年ほど経つまでは随時おこないます。
さらに、20年以上経つと「間伐」を行います。
スギがだんだん大きくなると、お互いの枝が重なり合うようになり、森の中が混み合ってくるのですが、
そうすると森の中に日光が入らなくなり、成長が悪くなります。
その時期になると「間伐」という、森の中へ日光が入るように木と木の間隔をあける作業を行います。
除伐と異なり、間伐で伐った木は「間伐材」として利用されることもあります。
このように、森を育てるには多くの手入れが必要になります。
さらに、一度きりではなく、継続して行うことがもっとも重要です。
―未来のこどもたちへ繋げる―
「みらいの森」の林道を挟んで南側の山の木も伐採適齢期を迎えましたので、伐採をしました。
みらいの森のある宮城県では、森を伐採した後に植林を行う「再造林率」が25%と、低いものです。
様々な問題が考えられますが、可能な限り伐ったままではなく、植林したいと思います。
写真にある、今回伐採した跡地には、これからスギの苗を植林します。
苗から適正な伐期まで半世紀以上!と、長い年月がかかりますが、
継続して手入れをしなければ森は荒れ、本来の役割を十分に果たせなくなってしまいます。
きれいな水や空気、自然災害の防止、地球温暖化の問題、これらへ大きく寄与している森を大切に守り育て、未来のこどもたちが安心して暮らしていける環境を繋いでいきたい。
これからも、みらいの森の手入れは続きます。
みらいの森を応援するには?
ご紹介しました「みらいの森」は、エポスカード会員さま向けの「みんな電力 エポスプラン」をご利用いただく皆さまの電気代0.5%分が、こちらの「みらいの森」の維持・管理に役立てられます。
https://www.eposcard.co.jp/minden/index.html
(みんな電力エポスプランへお切替はこちらから)
空気や水を育み、人も地球も癒してくれる森を、いっしょに応援していきましょう。